GOKU VIBES – DJ CHARI & DJ TATSUKI feat. Tohji, Elle Teresa, UNEDUCATED KID & Futuristic Swaver(2021)

 今回は「音楽オタクからみたこの曲を」ということでリクエストをいただきました!ありがとうございます!

 HIP HOPです。恥ずかしながらHIP HOPは勉強不足なところが多いのです。しかし、今HIP HOPはファッショナブルな音楽。音楽好きとしては避けては通れない道であることは確かですね。一応ちょっとずつ聴いてはおります。

トラック

 まず、トラックについて。HIP HOP特有のリリックやフロウなどについては、正直さっぱりよくわからないというのが本音です。しかしトラックについては、多少はかけることが多いのかなと(笑)

空を突き抜けていくサウンドの正体

 この曲を聴いたときに最初に感じるのは、孫悟空よろしく、「空を突き抜けていく感覚」。これを私なりに分析してみましょう。

 この曲のイントロ。特徴的なフレーズの繰り返しから入ります。この音がこのトラックのキーとなります。次に入ってくるのは4つうちコードが入ってきます。この4つうちのコードがこのトラックの基盤になっています。HIP HOPはその音楽の性質上、基本的には循環するコード進行を基盤に曲が進みます。

 この曲はそのコードがシンセサイザーのコードの4つうち、つまり4/4に四分音符4つ。その裏拍でディレイっぽく各コードに同じコードがなっています。ここだけ切り取れば淡々としたサウンド。イメージとしては「車窓から見える、何もない土地の淡々と過ぎていく景色」でしょうか。ディレイによって、その景色が残像を残すくらいのスピードのように感じることもできるかも。
(ディレイは簡単に言えば、「やまびこ」あれです。)ここでスピード感を作っています。

 しかし、それだけでは、淡々と景色が過ぎるだけで、大気圏外までとれるくらいの突き抜け方るようなサウンドにはなりません。そこで、最初の特徴的なフレーズの繰り返しが役割を果たします。このフレーズの不思議な感じが、進む先が、未知の世界であるような雰囲気を出しています。つまりは、誰も踏み入れたことのないような領域にまで、スピード感を持ちながら突き進んでいる感覚を作ってくれるわけです。

 HIP HOPのトラックというのは、基本的にはシンプルだと思います。言葉がメインである以上。ただそのシンプルさ故に、できることは結構限定的で、そのなかで世界観を作り上げるのは至難の業だったりするかもしれませんね。そういう意味で、このトラック、完成度高いのではないでしょうか。

リリック

 さっきの突き抜けるようなサウンドに乗せるテーマが「ドラゴンボール」なのが秀逸です。完璧にハマっているのでは。
 想像してみましょう、自分がサイヤ人になって身一つで空を飛んでいる感覚です。先ほどのトラックとこのリリックが合わさることで、聴く人に、彼らサイヤ人が見ている世界を覗くことができる気分になるわけです。

 それはそうとして、ほとんど自慢なのがまた興味深いところ。女性ラッパーのところなんてすごいです(笑)そういう自慢をFlex?というらしいですね。こういったことはHIP HOPに特有の文化なような気がしますね。あまり馴染みがない私は少し変な感覚になりますが、そういった自信の表れを具体的に歌っている音楽というのは他にないのではないでしょうか。「羽田から飛行機乗る私すごいだろ」とまんま歌ってもそれがカッコよくなるのだから凄い。


 韓国語もあるし、あまり詳しくないし、わからないことも多いので、リリックの詳しい説明を求めて、いろいろネットを見てみたら、詳しい説明が乗っていました。そんな意味が掛かってるのか!とびっくりしました。そちらを参照してみてもらえるとよろしいかと。なんで、それを見ながら気になったことを書きます。

ドラッグと音楽

 この曲、というよりHIP HOPにはよくドラッグについての話題が出てきます。今回の曲ではleanというドラッグが4人のマイクリレーの中でもたびたび登場しています。色が紫らしい。詳しくは調べてみてもらえるといいですが、ドラッグと音楽は昔から深い関係であるのも事実で、こんな言い方はしたくないですが、ドラッグがPOPミュージックの発展に一役買っている節もあると思います。

やっぱりロック脳の自分にはドラッグと音楽と言えばこれが出てきます。

 Lucy in the Sky with Diamonds。大好きな曲です。なんか今更いうのもバカバカしい感じもしますが、この曲の頭文字をとると、LSD。幻覚剤ですね。当時のビートルズがこのドラッグの影響下にあったことは間違いない話。LSDで体験したことを音楽として具現化する、という風潮が昔からあるわけです。

 ただこのアルバムが長い間、ことあるごとに評価されてきたアルバムであることを考えると、音楽とドラッグはやはり切っても切れない関係なのでしょうかね。現に勢いのあるHIP HOPにも、ドラッグとかかわりが深いジャンルがあるのも事実ですよね。

まあ、クスリの乱用はダメと言っておきます。

スティーヴィー・ワンダー

 リリックの説明を見ていると、韓国人2人のリリックにスティーヴィー・ワンダーにかかった節がそれぞれ登場しています。「joy inside my tears」(涙のかたすみで)という曲ですね。最初聴いたときは全く気付かなかったですが、説明をみて気づきました(笑)

この曲、この曲の入ったアルバム、大好きなので今度ブログに書きましょ!とか勝手に思っています。いい曲です よ よ よー♪

いいたかったのはそれだけです(笑)

 やっぱりラッパーもHIP HOPだし、そういったブラックミュージックへのリスペクトがあるんでしょうかね。

 今回はこの辺で。いつもご愛読ありがとうございます。なんか音楽の話題について、リクエストある人はいつでも受け付けてますよ~。ぜひ共有していきましょう。

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