our hope / 羊文学

羊文学の「our hope」をApple Musicで
アルバム・2022年・12曲

羊文学の新譜!

 最近、意外と忙しくさせてもらっておりまして、更新頻度落ちております。すみません。こちらも気ままにやっておりますので、気長にお待ちください。

 気を取り直しまして行きましょう。羊文学の新譜です。「光るとき」はシングル先行で解禁されていましたね。アニメ「平家物語」のエンディングテーマ?になっています。にしても、いいアルバムですね。塩塚モエカ本人も、シンセサイザーを取り込んだりした、これまでの羊文学からスケールアップしたサウンドメイキングについて「バンドの新たな扉が開けた」と語っていました。

 このブログをかいている途中、羊文学のツアーの一般発売があったんです。私が行けるのは土曜日のzepp大阪だけだったので、どうしようか悩んでいて、そのまま発売時間になって、ちょっとしてページを見てみたら、一瞬で売り切れてました!あーやっちまった。
 にしても想定外でした。羊文学の今の勢いを表すような出来事ですね。

「hopi」羊文学が見る未来

 まず、1曲目「hopi」。しょっぱなから私の心がこのアルバムに取りつかれてしまいました。
このサイケデリックな浮遊感と透き通るヴォーカル、コーラスが本当にクセになる逸品。テームインパラとか大好きな私にとってはどストライク。彼女の今回塩塚モエカが、初めてシンセサイザーを使ってソングライティングに臨んだ曲のひとつがこの「hopi」のようです。他にもアルバム後半の「OOPARTS」はシンセサイザー主体の楽曲。まだ使い方に慣れてないと本人が言っていましたが、それでこのセンスですから、ぐうの音も出ません。シンセサイザーで曲を書きましたといっても、羊文学のバンドとしてのサウンドも有耶無耶になるどころか、むしろ向上しているような気がします。相乗効果なんでしょうかね。それまであった軸がより太くなった感じ。またこれから、ますます楽しみですねえ。そんなこれからの羊文学の可能性を感じさせてくれる一曲。

まさに、アルバムタイトルのように、これからのバンドの希望を見せてくれているのかもしれません。

「電波の街」「金色」

今度は打って変わって、「電波の街」という曲名とも相反するような、これまでのシューゲイザー、インディーロック的な、ストレートなロックサウンド。違う一面を見せてきたと思ったら、サラッと元の顔に戻ってこういうことも、アルバムの中でかましてきますからね。くうぅ。

してやられました。
「hopi」のような曲が一発目にきたところで、4曲目にこの曲。だからこそ、この疾走感が気持ちいいんですよね。アルバムで聴くメリットはまさにこういところにあるんだよなあ。

さらに、「電波の街」の次に「金色」。この2曲を並べているのも素晴らしいです。
基本的にはシンプルなギターロックで、サビはキャッチ―でなじみよくて、かっこいいですが、少しダウナーな雰囲気も感じる曲です。こういうメロディーもしっかり的を得て決めてきますね。歌詞もけっこう好きですね私は。

「光るとき」

ポップさと強いメッセージ

このアルバム全体を通してそうですが、羊文学のポップな一面に磨きがかかっています。この曲はそれを象徴しています。特にドラムはしっかりと意識されていると思います。Aメロのバスドラオンリーのドラミングから、Bメロからスネアが入ります。
そして、「ならば、すべてを生きてやれ」ちうメッセージとともに、サビに入り、跳ねるようなリズムを刻んでいます。こうすることで曲全体を軽快で勢いあるものに仕上げています。こういうのは聴く人の耳に「曲のメッセージ」がどのように届くか、と非常にかかわってると思います。

走りだしたくなっちゃいますよね。僕は走りだましたよ、バイトの帰り道。雨の日でした。

この前、テレビで羊文学を見ましたが、「背中を押してくれる」というようなファンからの声が紹介されていました。まさしくその通りにリスナーの耳に届いていますね。

ぶれないもの

そんな羊文学ですが、彼女たちのサインドの中には一貫したものがあります。特にこの曲ではポップな中に光っているものがあります。例えばAメロのギターアルペジオや、間奏の轟音ファズギター。これは昔の作品から羊文学のトレードマーク的なサウンドでしたが、ここにきてポップな方向にも舵を切った羊文学にとっては、ある種扱いが難しいものになったかもしれないですね。

ただ、そこをそうとさせない。ブレないものがありながらも、変化を受け入れているように見えます。
やっぴ爆音でならすギターはカッコいいな。最高ですね。

こういうバンドが音楽シーンを変えると私は思います。音楽を通して、一つの生き方を見せてくれているようですね。

アルバムを通して

歌詞まで細かくみていくと、実はアルバム通して具体的なストーリーがあるように感じます。
まあそこで、その歌詞について語ったところで野暮というか、そもそも、そこまで出来ないのでしませんが、歌詞にもしっかりと深入りできる作品ですね。

さ、GWにはもう一本上げようとおもいます。頑張りましょう。

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